※ この記事はイラン攻撃前の2月下旬に書き始めたのですが、状況が大きく変わったので追記しています。
すっかりSNSにこういった個人的な思考を殴り書くことを辞めてしまったのですが、先日、私が書いていた記事を楽しみにしていますが、もう書かないのですか?とお声がけくださったお客様がいらしたので、最近の脳内をパカーンと割って思考を殴り書いてみたいと思います。
まぁまぁ長いですよ?
今回は飲食店の閉店ラッシュについてです。
コロナ以後の資金繰りの悪化から飲食店の閉店は4月がピークになると読んでいましたが、ここ最近SNSで上がってくる閉店のお知らせに変化が出てきました。
もしかしたら、ピークは今なのかもしれない。
どういう変化が出てきたかというと、これまでは「来月末で」などと計画的な閉業が多かったのですが、2月中旬の投稿にも関わらず2月末で閉店します。突然ですみません。といったような内容が目につくようになったのです。
詳細な理由は開示されていませんからあくまで想像ではあるのですが、お酒を提供しているお店さんだと年末の宴会などが人手不足などで思うように取れず、1月に資金繰りが悪化して閉業へ。
1月2月と予想以上に業績を落としたお店さんは、急激な資金繰りの悪化で2月末閉業に追い込まれているのではないかと想像しています。
特に多いと感じるのは、コロナ以後に開店されたお店さんの閉店。
少し思い当たることもあるんです。というのが、あの時期にカフェをやりたいというお声や相談を多く受けたからです。
社会の閉塞感からフラストレーションが溜まり、心休まる場を提供したいという欲求がピークに達していたのかもしれません。
具体的な開業の相談も数件ありましたが、皆さんには一律「しっかりと準備すること」をお伝えしました。
また、急がずに2、3年程度待った方が良いと伝えた方もいます。
なぜなら、それくらいのゲームチェンジが始まっていると感じていたからです。
当店がリニューアルを考え始めたのもさらにお店を強くしないと乗り切れないと感じていた側面もあります。
2023年に弾き出した数字。
コロナ以前の価格から1.5倍程度に値上げができないと続けられなくなる。
そうシミュレーションした理由はたくさんあります。
2023年の働き方改革の拡充に最低賃金の目標値1500円、企業の大小に関わらずに小さな間違いに対して集中攻撃するSNS。
コロナで相互監視が強くなった社会では、小さな間違いでも吊し上げることを正義だと信じる人たちが出てきました。
個人店でもコンプライアンス遵守はこれまで以上に厳しいものとなり、それに対応するための専門家費用も嵩むようになりました。
そこにウクライナ侵攻をきっかけとした世界のインフレに伴う設備費の高騰にも付き合うことになったのです。
これまでの修繕積立費では厨房機器の買い替えもできない。
そこに円安が加速してきました。
明らかに個人事業でも事業にかかるリスクとコストが跳ね上がったことに危機感を覚えました。
そこに人手不足や材料高騰も加わります。
さまざまな問題に対応することに私自身も疲弊する未来しか見えなくなりました。
そこで、それらに対応するための新規事業の設計に着手したのです。
もう少ししたら実際にお披露目することになると思いますが、そのお話はまた別途書こうと思います。
そして今年、この春さえ乗り切れば日本は良いムードで経済成長へと向かうと思っていた矢先。
とても大きなリスクを孕む出来事に対峙することになります。
アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃です。
争いとは関係なく傷ついた方、お亡くなりになった方には心からお悔やみ申し上げます。
2026年。
この時代において、こう何度も戦争を見ることになるとは思ってもいませんでした。
私たちの島国の文化や歴史では推し量ることができない事情なのだと思います。
正直なところ、中東の問題は何度勉強しても感覚的に全く理解が及ばないのです。
本当?本当にその理由で?
いつでも半信半疑なのです。
2002年の夏、湾岸戦争の後にイラクと米英の緊張状態が続く中、イタリアに亡命してきていたバクダッド出身の若者と友人になりました。
彼と親しくなるにつれて、タブーなのかもしれない「あること」をどうしても彼に聞いてみたくなったのです。
「今、テレビで言っているようにイラクでは本当に宗教の違いで憎しみ合ってるの?」
気がついた時にはそう切り出していました。
「勘太朗、俺も外に出てきてそのことに驚いているんだ。俺たちは小さな頃から一緒に育つし、友達にもなるし恋もするし結婚もする。宗教を理由に喧嘩をしたことなんてないよ。」
と。
私が何かを「正解」や「不正解」といった安直な結論で片付けることに嫌悪感を抱くようになったのは、この頃からかもしれません。
なぜなら、これも一つの真実で「私の知らない側」の話だったからです。
人にはそれぞれの背景がある。
そのコンテキストを無視して何かを一方的に決めつけて話すことは大きな間違いを犯している可能性があるということを教えてくれました。
また報道にも立場があることを学んだのもこのことが大きなきっかけとなっています。
この話を掘り下げると長くなってしまうのですが、この経験が今の私に「できる限りの事実確認をする」ことの大切さを刻んでくれたのだと思います。
では、この事態における日本経済への影響をどう読み取り、お店の舵をどう取るかの話に戻しましょう。
3月11日午前9時前。
最近はとても便利で、AIに私が気になっている世界情勢のニュースのレポートを作成させているのですが、その中のあることが気になって深掘りし始めたのです。
それは、前日のトランプさんの「戦争はほぼ終了」の発言です。
金融市場はそれにより反発を見せているのですが、そう簡単に終わるとはどうも考えられなかったのです。
CNNやロイターなど、事実確認に重きを置いているメディアの情報を漁ってみると「機雷が数十機敷設された」可能性について触れられているものを見つけました。
機雷とは水中で使う地雷のようなもので、厄介なことに船の存在を検知して爆発するものや追尾するものまであるようです。
すぐに思いついたのが、こんな厄介なものの撤去にどれくらいの時間がかかるのかという疑問。
独自の調べにはなってしまいますが、今終戦をしてイラン軍から攻撃を受けない安全が確認された後にホルムズ海峡を掃海し、完全なる安全航海を確立するには少なくとも数ヶ月から半年はかかる可能性に行き当たります。
定休日だったので、すぐにどの程度の珈琲豆の受け入れが物理的に可能かを確認し、その日の夜中に珈琲豆の発注を済ませました。
珈琲豆の航路にホルムズ海峡は関係ないのになぜ買いを入れたかというと燃料の高騰などで海上輸送コストが上がること、円安が進行することが予測できたからです。
昨年末から円安進行のリスクに対応するために在庫を積み上げ始めていたので、そこに加えて現在で1.6トンほど保有していることになります。
目の前のお客様を大切にするために卸売は基本はお断りしているため、小売だけの6坪の珈琲店の在庫としては重めの在庫です。
本当はもう少し買いたいところですが、これから暑い季節に向かっていくので温度管理ができる室内に保管できる量としては限界なのです。
この在庫をバッファとして積み上げた状態をしばらく維持することで急な価格変化も既存在庫で吸収しながらやっていけるという考え方です。
去年から在庫を積み上げ始めた理由は更なる円安基調を感じたためですが、今回の話も円安の圧力となります。
例えば、原油の先物が高騰したニュースが流れていますが、1バレルが100ドルを超えて常態化し、さらに1ドルが160円の円安で高止まりする場合、日本の貿易赤字は相当に膨れ上がります。
そうなると外貨を多く買うことになりますから、円安を進行させることに繋がります。
コストプッシュの悪いインフレは実質賃金をマイナスに引き下げてしまう可能性が高いので、日銀は利上げをしたくてもできない状況ができてしまうとも考えられます。
アメリカもインフレによる利上げの可能性すら出てきます。
となると日米金利差はまた開き、益々円安が進行することが予測されます。
結果、また珈琲豆は値上がる。ということに繋がります。
他にも理由があります。
2023年にイエメンの親イランの武装組織フーシ派は、2023年11月以降、紅海やアデン湾を航行するイスラエル関連の商船を標的にミサイルやドローン攻撃、船舶の拿捕を繰り返していますし、実際その頃に日本郵船が運航する貨物船「ギャラクシー・リーダー」が拿捕されています。
そのため、紅海やアデン湾を経由せずに珈琲豆は南下する航路にすでに変更されていまして、航海日数が大幅に増えたことと赤道付近に滞在する時間が伸びたことで品質は低下し、価格は上がりました。
特に当店の在庫だとタンザニアのキリマンジャロが顕著で、お客様に説明しながら販売することになりましたが、おかげでダメージのある豆の美味しい焼き方を見つけることができました。
今回もやはりフーシ派の活動も活発になる可能性があることを指摘している専門家もいるようで、当面の間は距離の長い航路を使うことになりますし、海上保険料も上がれば燃料費も上がることが予想できます。
できれば在庫は増やしたくない。が本音ですが、当店の珈琲豆を生活の一部に取り入れてくださっているお客様も相当数いてくださるので、できる努力はしたいと考えて工夫しております。
当店の珈琲豆を良心的な価格に感じてくださる方が増えてきているのですが、裏側はこんな感じで工夫してコストを抑えています。
少し博打のようで危なっかしいのですし、有事に買い占めるようでちょっと気も引けるのですが、相場を読むことも商売の一環でもありますからね。
色々とジレンマもあるわけです。
そして、すごくタイミングが悪いと思っていたのが「春闘」です。
今日の速報では当初期待通りの数値が出てきましたので、春過ぎにはお給料が上がって一旦良いムードも混じるように思います。
ここで、「この情勢、ますますインフレのリスクがあるのだから、我が社は8%アップだ!」なんて言ってくれる大企業があったら超かっこいいんですけどね。
そしたら、すごく優秀な人材を集める良い宣伝になりそうな気もするけど。
この先、不安定な世界情勢が続くことも予想できますから、有事にも我が社は社員を絶対に見捨てない!とカッコイイこと言っておくれ!
ってことで、小さなお店の店主は生き残ることに必死というレベルですが、脳内をパカーンとお見せするとしたらここ最近の思考はそんな感じです。
では締めです。
今回の件がどれほど日本の経済に影響を与えるか。一般的に体感が伴うのは6月あたりかな?と予想しています。
早めに沈静化に向かうとしても、先の機雷撤去の話なども含むと秋ごろから冬にかけて本格的な影響を受けるのかもしれません。
これからもこの辺りの情報は毎日ウォッチしていきますので、何か大筋が掴めたらまた書こうと思います。
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では、杞憂は生産性を下げますから、心づもりだけしたら前を向いて頑張るのみ!です!